POST TITLE - 2020.08.07
HAWKWOOD MERCANTILE
こだわり過ぎなパンツ
とてもテンションの上がる
すごいパンツが入荷しましたよ。
↑の写真だけ見ても、何も感じませんよね、
そりゃそうだ。
この記事を読み終えるまでに
このパンツの魅力をあなたに
どれだけお伝え出来るか!
私の腕の見せ所ですね笑
頑張ります!
少しでもこのパンツの魅力をお伝え出来るように。
さて、このパンツはイギリス発のブランド
HAWKWOOD MERCANTILE
ホークウッド・マーカンタイル
が手掛けるDECK PANTSという
シンプルなパンツですが
私はこのパンツを見たときに衝撃を受けました。
国内外、問わず
このクオリティの製品はそうそう
見つからないと思いますよ。
商品詳細の前に、
まずはブランドを簡単に説明しておきますね。
デザイナーは
RICHARD ILLINGWORTH
リチャード・イリングワース。
大学でテキスタイルデザインを学んだ後、
フリーランスとしてRALPH LAURENなど
様々なブランドのテキスタイルデザインを手がけ
2016年に
「ミリタリー」、「アウトドア」、「ヴィンテージ」
をベースとしたHAWKWOOD MERCANTILEをスタート。
デザイナー自身がヴィンテージコレクターでもあり、
ミリタリー、アウトドアに造詣が深く、
抜群のセンスが製品作りに活かされています。
手掛けるアイテムにはヴィンテージウェアのフォルム、
生地感だけでなく縫製の仕様にもこだわる徹底ぶりで
ここまで作り込みの細かいブランドは
そうそう見つからないでしょう。
ブランドとしてのファーストモデル
今回紹介するDECK PANTSはブランドとして、
氏が初めて手掛けた製品ということで
他のアイテムのようにヴィンテージを再現
というよりは定番的なパンツを作りたい
という想いから生まれた
オリジナル性の強いアイテムとのこと。
とはいえ、
パターンはイギリス軍 Royal Air Force の
オフィサートラウザースからサンプリングするなど
抑えるところはきっちり、そんな印象です。
そして、さすがテキスタイルのプロだなと感じる
素材使いもポイントです。
このパンツにはライトオリーブの
コットンヘリンボーンが採用されています。
品がありつつもミリタリーらしさや
男くさい部分も感じる絶妙な素材。
着用いただくと、
このライトオリーブカラーの合わせ易さ、
使い易さを感じていただけるかと思います。
アメリカ軍のM-43のヘリンボーンのような
薄いオリーブです。
すごく良い色をしていますね。
また、穿き込むほどに使い込む楽しさも
感じていただけるでしょう。
非効率過ぎる美しい縫製仕様
さて、冒頭でも少し書きましたが、
このパンツすごいんです。
本当にすごいんです。
どこがすごいのか、
それは「縫製仕様」です。
1950年代頃までの
ビンテージミリタリーアイテムにも見られるような
今では考えられない非効率な
手間のかかる縫製仕様がポイントです。
1960年代頃から各国、徐々に生産効率が上がり、
環縫いミシン(チェーンステッチ)や
インターロックミシンなど、
様々なミシンが使われるようになりましたが、
当時は使用されるミシンの種類も少なく、
本縫いミシン(シングルステッチ)のみで
仕上げられていた製品も多かった。
しかし今となってはそんな手間のかかる
縫製の仕様が採用されることなんて
まずありません。
細かいことを言えば、
一気に糸がほどけてしまう可能性がある
チェーンステッチですが、
糸調子の合った現代のミシンであれば
糸飛びなどのリスクなど、考えるに値しません。
カジュアルパンツのイン、アウトシームなど、
インターロックやチェーンの巻縫いではない仕様で
縫製されているものなんて、なかなかお目にかかれません。
(綿100の古いロックなんかは今のものと違うアジがあってそれはそれで良いのですが…)
細かい部分も完璧と言えるほどきっちりと処理されています。
もし、購入してくださったなら、
お手持ちのパンツと比較してみてください。
このパンツのように、内側を見たときに、
生地の端がどこにも出ていないパンツは
きっと見つからないでしょう。自信あります笑
こんな仕様のパンツ、作りたくても
量産を引き受けてくれる工場は少ないと思います。
もし、国内で生産しても確実に2万円後半くらいの
価格になってしまうでしょう。
そもそもこんな仕様のパンツを作ろうと思う人間が
どれだけ居るでしょうか?
それくらい面倒な仕様で作られているのです。
機能的に優れている、とかそういったことではなく、
単なる『コダワリ』でしかない、そんな仕様です。
やばすぎます
イギリスブランドだけどインド製
さらに、もっとすごいのはここからなのです。
このパンツはインド製なのですが、
『インド製』とだけ聞くと、
「あ~イギリスのブランドなのにインド製か」
と残念に思われる方もきっと少なくないと思います。
洋服が好きな方ほど、
そう思うのではないでしょうか?
実際に私もはじめにインド製と聞いた時には
そう思いました。
『まぁ、たとえインド製であっても、
このクオリティの縫製でこの価格なら、十分かな』
一瞬、そんな風に思いました。
しかしよく話しを聞いてみると・・・
そのインドの工場というのは、なんと!
1940年代までのインドがイギリス領であった時代に
イギリス軍のグルカパンツなどを
生産していた工場だった、とのこと。
本当に驚きました。
このデザイナーは一体どこまで突き詰めているんだ、と。
インド製とだけ聞くと単に
「コストの関係で海外生産を採用したんだとう」
と思ってしまいますが、そうではなかったのです。
この製品に関しては、
インド製でなければならない意味があったのです。
イギリスのブランドであり、
ヴィンテージミリタリーを
ルーツに持つデザイナーならではの背景ですね。
本当に驚きました。
色々なことに本当に驚かされるパンツですが、
当然のことながら見た目も抜群です。
太過ぎない適度にゆったりとしたシルエットに、
絶妙なカラー。
縫製の仕様のこと、生産背景のことなど
何も考えずとも、単純に格好良いパンツです。
夏場はTシャツと合わせて。
春、秋はシンプルにスウェットやネルシャツなどと合わせて
アメカジスタイルを楽しみたいのが今の気分です。
こんなところにまでセンスが光る
最後にもうひとつ、
お伝えしておきたいポイントがあります。
センスの良さを見て取れるのは
製品本体に限ったことではありません。
HAWKWOOD MERCANTILEの製品は
すべて雰囲気抜群のヴィンテージミリタリーを思わせる
生地で作られたシンプルなショルダーバッグに入れて
納品されます。
このバッグもまた非常に使いやすく、
とてもおまけとは思えません。
また、
予備で付属する生地、
ボタンが入れられているコブクロも
いちいち格好良い・・・
本当に何から何までセンスを感じるアイテムです。
ここまで心を動かされるようなパンツ、
今後何本出会えるのかな、
そんな風に思ってしまいました。
もう驚きを通り越して感動しましたね。
あとは、穿き込みまくってどうなっていくのか、
それが何より楽しみです!!
とまぁ、さんざんこのパンツの魅力を語ったところで
あとはおまけ程度に着用画像をご覧いただきましょうか。
私自身、着用率の非常に高いパンツですので
たくさん着用画像があるのですが
いくつか厳選して掲載しておきますね。
よろしければ参考にしてください。
ちなみに、身長172㎝64㎏の私で
32をゆとりを持って着用しています。
30でも穿けますが、ゆとりを持って着用したくて
32を選びました。
まだまだ暑いですが、涼しくなったらスウェット
と合わせるのも楽しみです。
いやぁ、しかし良いパンツです。最高です。
もう在庫がかなり少なくなってますが
来年の春にもおそらく取り扱い出来るはずですので
今回買い逃してしまった方は
次の春を楽しみにしていてくださいね。
ではでは今日はこのへんで~
HAWKWOOD MERCANTILE